リハビリテーション
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当院には多くのリハビリテーションスタッフが在籍しています
理学療法士(PT)20名

作業療法士(OT)9名

言語聴覚士(ST)8名

マッサージ師(MS)3名

当院は療養型病院ですが、多くのスタッフが在籍しており、入院されている全患者様にリハビリテーションを提供させていただいております。
リハビリテーションの紹介
療養リハビリテーションに特化した充実のスタッフ体制により、長期的にサポートいたします

【 リハビリテーション期限が切れても、充実したサービスを提供】
当院は自費によるリハビリテーションを実施しています。保険の期限が切れても、ご家族様の希望に合わせて、充実したリハビリテーションを継続的に提供いたします。詳細については当院総合医療相談室までご連絡ください。

【状態が悪い方にも、諦めずにリハビリテーションを実施】
専門スタッフが、患者様の状態に合わせた適切なケアを行います。「小さな一歩を大切に」ご一緒に目標達成を目指します。

【重度者の方でも、可能な限り自立した生活を】
当院では『寝たきり』になることを極力避けるために、積極的な車椅子乗車を推進しています。

【すべての入院患者様にリハビリテーションを実施】
リハビリテーションの実施は身体機能の回復だけでなく、精神的な安定にもつながり、生活の質を向上させます。患者様一人ひとりの状態や目標に合わせて、個別なリハビリテーション計画を作成します。
理学療法(PT)
①病棟内でのリハビリテーション
病棟内での歩行練習の他に、ベッドから起き上がれない患者様や立ち上がることが出来ない患者様、呼吸器疾患があり酸素投与を行っている患者様へも、体調面に留意しながらリハビリテーションを提供しています。

立つのが難しかったり、血圧が下がりやすい患者様と起立の練習を行っています。

自転車こぎで体力、持久力の向上に努めます。

廊下で歩行練習を行っています。
②リハビリ庭園
当院には広い庭園があります。屋外に出られる患者様とは庭園に出てリハビリテーションを行います。

足でペダルをこいで、移動ができる車椅子です。

広い庭を活用し、屋外でも歩行練習を行っています。
作業療法(OT)
①作業活動
単純に関節や筋肉を動かす運動だけでなく、患者様の興味・関心があること(物)を通して作業活動を提供しています。
患者様の機能を生かした作業の提供や自助具を選定して患者様の機能をサポートして、身体機能や認知機能にアプローチしています。

【上肢の操作練習】
アクリルのコーンを使用して協調した動作(掴む、持ち上げる、運ぶ)の向上が図れる。

【全身運動】
風船を用いて全身の運動を行っています。気分はバレーボール感覚!

【上肢の運動、距離感を掴む練習】
ストラックアウトを用いてゲーム感覚で機能アップ!

【どんな作業活動が重要か知る】
絵が描かれたカードを使用するのでわかりやすい。

【指先の練習】
ペグボードを使用して巧緻性の向上を図れます。造花仕様もあるので楽しみながら行うことも。
②病棟内での日常生活動作練習
病棟内での生活動作を自力で行うことができるように日常生活動作(食事動作やトイレ動作など)練習を行っています。

【トイレ動作練習】
トイレで排泄するための練習。

【更衣動作練習】
衣服の着脱やボタンを留める練習。

【整容動作練習】
身だしなみを整える練習。

【入浴動作練習】
入浴動作に必要な動作練習を行うこともあります。
言語聴覚療法(ST)
①コミュニケーション
失語症等のことばに障害がある方に対して、ことばを聴いて理解する、ことばを話す、文字を読んで理解する、文字を書くなどの訓練を行い、円滑にコミュニケーションを図るための方法を検討していきます。
また、呂律が回りにくく、発声・発語がはっきりしないなどの症状がある構音障害の方に対して、口が動かしやすくなるようになる、はっきり話せるようになるための練習を行います。

失語症などの患者様に絵カードを用いて言語練習。

単語や短文を用いて発音練習。

本人の趣味に合わせてカラオケなどを用い発声練習。
②嚥下
飲んだり食べたりすることが難しくなる嚥下障害の方に対して、飲み込みの様子を確認する検査や多職種でカンファレンスを実施しながら、噛む力や飲み込む力の改善を図ると共に、食事形態の調整や食べ方の指導などを行います。

頸部の柔軟性を保ち、喉頭の動きを高める。

口腔器官の運動範囲や筋力の向上を図る。

飲み込みしやすいゼリーを用いて飲み込みの練習をする。

主治医とともにベッドサイドで嚥下評価。

嚥下内視鏡の結果を主治医と協議し、方向性を検討する。

ST内で嚥下内視鏡の動画を用いて勉強会を実施。

【ジェントルスティムの使用】
干渉波による電気治療機器を使用して嚥下機能のリハビリテーションを提供しています。
在宅部門
通所リハビリテーション

毎日豊富なレクリエーションを楽しんでいます。
STによる言語練習も行っております。
訪問リハビリテーション

施設概要
【施設基準】
療養病棟入院基本料1
脳血管疾患等リハビリテーション料Ⅰ
廃用症候群リハビリテーション料Ⅰ
運動器リハビリテーション料Ⅰ
【介護保険】
通所リハビリテーション
訪問リハビリテーション
様々な認定資格者が勤務
協会の資格取得者が多数在籍
院外での活動も活発
認定資格者や院外で活動しているスタッフの紹介
褥瘡・創傷ケア認定理学療法士

私は2017年から院内の褥瘡対策委員、2022年に認定理学療法士(褥瘡・創傷ケア)を取得し、療養環境における褥瘡対策に臨んでおります。
超高齢社会を迎えた本邦では、寝たきり高齢者が抱える問題に対峙することの重要性が増しています。
なかでも、褥瘡は一度発生するとその治療には多大な時間と負担を要するため、予防と治療が重要になります。
褥瘡対策には、体位変換やポジショニング、スキンケア、局所管理、栄養管理など多方面からのアプローチが欠かせません。
そのため多職種による連携が鍵となり、当院でも医師、看護師、介護士、管理栄養士、薬剤師、リハビリテーション専門職等による多職種連携により褥瘡対策に取り組んでいます。
リハビリテーション専門職は褥瘡対策において、予防と治療の両面で力を発揮することができる職種となります。
より安心で快適な療養環境を提供するためにも、常に最先端の知識と技術を有し、褥瘡対策に努めていきます。
3学会呼吸療法認定士


長期療養の患者様が安心で快適な療養生活をお送りいただけるように重症患者管理の大きな柱のひとつである呼吸療法は長期療養生活を送るうえで重要とされています。
当院の療法士は、より高い専門性やスキルを身につけ、3学会合同呼吸療法認定士、呼吸認定理学療法士の資格を理学療法士6名、作業療法士1名(令和7年現在)が取得しています。臨床現場では、リハビリテーション技術だけでなく、呼吸療法の知識を活かして対応しています。また、後輩療法士の相談にも乗り教育にも携わっています。
「人工呼吸器がついている、気管切開しているので吸引があり、自宅や施設に戻れない」「在宅酸素をしているが、在宅生活は難しくなってしまった」そのような方でも、呼吸リハビリテーションによって、呼吸が楽になり日常生活の質(クオリティー・オブ・ライフ;QOL)が向上することが知られています。
呼吸リハビリテーションは、COPD、間質性肺炎、誤嚥性肺炎、慢性呼吸不全、気管支拡張症、人工呼吸器管理の患者など呼吸疾患持った患者さんがより良い日常生活を出来るようにするための治療方法です。
具体的な内容としては、運動療法、栄養療法、呼吸訓練、日常生活動作の工夫、呼吸器利用患者の離床、排痰法、人工呼吸器吸引手技などです。
病棟と連携しながら患者様にあったリハビリテーションを行い、より良い療養生活が送れるように努めています。
川越エリア運営委員

私は院外の活動として、公益社団法人埼玉県理学療法士協会の西部ブロック川越エリアの運営委員として活動しております。
主な業務内容は、研修会開催に伴う理学療法士の資質の向上や、他施設と密に連携を取り情報共有を図ることです。
院内のみでは解決できない患者様への対応などは著明な先生よる講義や、他施設とディスカッションによる情報交換を行う事で知識を得ています。
患者様だけではなく、他職種との連携や院内のシステム作りにも活用できています。
外部の意見を取り入れながら、患者様のケアの質を高める等、院内での業務に役立てています。
自分だけの資質向上だけではなく、研修会への参加を促し全体がレベルアップできるように取り組んでいます。
外部の方の意見はとても刺激的で参考になります。
介護保険部長

私は院外活動として、公益社団法人埼玉県理学療法士会で介護保険部長を務めております。
主な業務内容は会員の資質向上に資する研修会の企画運営、介護保険制度の情報発信ならびに会員から寄せられた疑義への回答になります。
それらは病院内の業務ではありませんが、法人内の通所リハビリテーションや訪問リハビリテーションといった介護保険事業所の運営はもちろん、入院患者さまが退院される場合にも、院外活動で得られた介護保険に係る知識や有益な情報を病院内のサービスに反映させることができます。
安心できる療養環境を整備するためには、正しい情報に基づいた医療・介護体制の構築が必要であると考えます。
入院患者さまや介護保険のご利用者さまへのより良いサービス提供に繋げるべく、今日も広い視野で医療・介護業界の情報収集に努めております。
管理運営認定

私は平成8年5月に理学療法士国家資格を取得し、日本理学療法士協会(日理協)に入会し、生涯学習を続けてきました。単に資格を取得するだけでは不十分と考え、専門性を高めキャリアパスを築くために、日理協の資格制度を活用しました。日理協は、理学療法士の専門性向上と倫理保持、国民の健康増進に貢献することを目的とし、管理運営に関わる2つの資格制度を設けています。
協会指定管理者:初級と上級があり、理学療法部門の管理業務に関する知識と技能を評価する資格です。
(管理運営)認定理学療法士:より上位の資格で、管理能力とリーダーシップを評価します。
私は平成28年6月に初級管理者、同年8月に上級管理者、令和2年4月に認定理学療法士を取得しました。資格取得の理由は、キャリアアップや会員の質向上、専門性の向上です。これにより、管理業務に関する知識と技能を習得し、キャリアパスが明確になり、自信を持って業務に取り組むことができました。現在、西武川越病院診療技術部リハビリテーション科は40名の職員が在籍するまでに成長し、今後も研鑽を続けて質の高いサービスを提供する所存です。
修士課程修了者

私は以前に勤務をしながら大学院(修士)に進学していました。
また、現在は院内業務だけでなく川越市の地域支援事業にも関わっています。
私が大学院で研究したことは、通所リハ利用者が自身の生活について自らの意志で生活を構築するための方法です。
生活を構築するためには、役割や興味、自身の身体の理解、身の回りの環境を整備することに対して、自ら意識を向けることが重要ということが分かりました。
これらの研究結果を、様々な学会等で発表していると、川越市から地域支援事業のお話が届きました。
今は、自立支援型地域ケア会議の助言者、認知症初期集中支援チームといった事業に関わっています。
どちらの事業も、地域に住む方々が病気・ケガ・認知症などを抱えながらも住み慣れた地域で生活していくために作業療法の考え(自分の好きな活動を行うことは健康や幸福に寄与すること)を基に取り組んでいます。
大学院で研究したことが、院内業務だけでなく地域支援事業につながっています。